20010218
でじたけ流 教育論第37回 のいる生活・2

女性が頑張っているね。
昨日もトップページに、そのコトを書いた。

その続きのような・・・補足のような・・・
はたまた先週の「教育論」の続きのような話から、今日は始めよう。

本屋のエッセイ・コーナーに行くと・・・
ずらっと並んでいるのは、女性が書いた本ばかり。
男の著者で目につくのは・・・秋元康くらいじゃないかなぁ。

女性が書いたモノの方が売れるから並んでる・・・ってコトもあるかもしれないけれど
「元気」を発信しているのが、女性ばかりとは、男にとってはチト情けない。

男はモラルの生き物で・・・
目の前にある「現実」じゃなくて「過去」からつながる大義名分や
本当はどうなるのかわからない「未来」を夢想して生きているようなところがある。

ところが女は確実に「今」を生きている。
だから・・・「嫌なモノは嫌」なんて簡単に言えるんだ。
男は仮に本心でそう思ってても・・・口に出す前に必ず「その理由」を探すからね。

そういうワケで・・・
うちでも娘に比べて息子の方が「言い訳」が多い。
当然、7歳と3歳のボキャブラリーの違いは、あるだろうけどね。

叱られた息子が「言い訳」をはじめると・・・
「とにかく頭にきてるから怒鳴ってる」母親は、さらにカッカしてくる。

理屈に合わない、つたない「言い訳」と・・・
理屈は合ってるけど、かなり感情的で理論が崩れかかった「怒り」の激しいバトル。

確かに母親は「親」として怒っているハズなんだけど・・・
端から見ていると、何だか対等なケンカのように見えてしまうコトも少なくない。

分け入る私は・・・いつものガツーンとひと言。

本気で相手を叱ろうと思ったら、相手に喋らす余裕など与えない。
しかし、これは父親だからできる芸当なのかもしれない。

ガツンと怒鳴られて言葉を失った息子がビクビクしながら立ちすくむ。

すると母親は、その様子を見てさらにカッとなる。
「どうして、お母さんの言うコトは聞かないのよ!」
これも幾度となく聞いた言葉だ。

今度はカミさんに向かって私は言った。
「言ってきかなきゃ、ひっぱたきゃいいだろ! まだ、おまえの方がデカいんだから」

体罰も時と場合によっては必要・・・だとは思う。
あくまでも時と場合によるが・・・。

いずれにしても、この時、必要だったのは・・・
「息子のせい」でケンカに近い状況になった両親を見せつけるコトだった。

これは効くハズ・・・私の経験上。

怒られるようなコトというのは「他人に迷惑がかかる」コトである場合がほとんど。
それをシッカリ認識させるためには「迷惑が、かかった状況」を見せつけるのが手っ取り早い。

私がいくらガツーンと言っても・・・「嫌なモノは嫌」とプイと背を向ける娘だって
「おまえがちゃんとメシを食べないなら、兄弟全員、メシを食べさせない」
と連帯責任をおっかぶせると・・・兄、弟の顔を横目で見ながらシブシブ従う。

まるで軍隊みたいなコトしてるみたいだけど・・・
まぁ、今のところ試行錯誤の結果、うちではそうしてる。

「自分さえよければいい」なんて言ってたら、とても世の中を生き抜くコトはできない。

その点、どうも女より男の方が、そういう傾向が強い気もするな。
他人には理解できないコレクションをするのも男の方が多いし・・・。
競争に勝つコトが「自分さえよければいい」と考えるコトだとしたら・・・
それは大きな間違いだろう。

でじロボ・・・思索中娘はお菓子なんかもらうと、まずみんなに配るのが仕事だと思ってる。
「元気」を分けようとしているのも・・・女性のエッセイストたちにだし、ね。

配ってたら、すぐになくなってしまう程度の・・・底の浅い人間にはなりたくない。
むしろ配るコトに喜びを見いだすと、世の中の一員として生きている実感がわいてくる。

ただし・・・
話せば聞いてもらえるモノではなく・・・
書けば読んでもらえるモノではない。

そういう伝え方、配り方が・・・難しいところなんだけど、ね。

でじたけ流 教育論

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