20070930
でじたけ流 教育論

第374回

娘の落とし前


敬老の日、秋分の日、
そして体育の日・・・と三連休が続く。

学生時代はもちろん、
サラリーマン時代までは、
こうしたまとまった休みは楽しみだったけど、
自分で商売をはじめるようになると
仕事が滞ってしまうので・・・かえって厄介。

うちは株式会社の形態をとっているから
一応、給与というものは存在しているのだが、
もらうのも自分なら、出すのも自分なので、
仕事をしようがしまいが、
毎月決まっただけの生活費が手に入る
・・・という感覚には、とてもなれない。

仕事を動かせる時間が減ると、
その分、儲けも減るのではないか
・・・という方向に考えてしまう。

最も・・・
遅れ気味の作業でもあれば、
挽回するにはもってこいのチャンスではある。
・・・つまりは、どの道、まともには休めない。

サラリーマンは我慢してでも、できると思うが、
経営者は仕事が好きでないと続かない・・・と思う。

とはいえ、家族サービスも必要な時期。
休みはかえって忙しくなってしまうのだ。

さて・・・この連休の某日。

部活の試合があるという中2の長男だけ残して
伊豆に出かけた。

目指したのは・・・
修善寺にほど近いサイクルスポーツセンター。

さまざまな自転車型のアトラクションがある
体を動かすことを目的としたテーマパークだ。

3年くらい前にも、一度来たことがあった。

その時は長女がまだ
自転車に乗れるようになったばかりの頃で、
得意になって自転車に乗ったものの・・・
思い通りに進んだり曲がったりすることができず、
くやしくてわんわん泣いた。

今回再び、ここにやってきたのは、
いわは小5になった長女のリベンジのためでもある。

山道を抜ける一周2kmほどのサイクルコース。
今回はニコニコしながら私を追い抜いていった。

小2の次男もチョコチョコと
それでも一度も転倒することなく進んでいく。

両親は、その前後を
ゼーゼーいいながら入っていく、という感じ。

子供がくやしい思いをした場所には、
何年か経ったら必ずまた連れてきて
落とし前をつけさせてやる。

泣いた思い出のままで終わらせたら
人生はきっとつまらないものになってしまうだろう。

それを実現するためには・・・親も実に体力を使う。
しかし、こうして筋肉を使って付き合っていれば
ストレスも解消できようというもの。

子供を大人の土俵に強引に引っ張ってきて、
静かにしてろ・・・というのは酷な話。

結果として、大人のストレスも発散できなければ、
子供のストレスも貯めてしまうから、ね。

語り合う前に、体を動かし合う。
それがまず、動物の親子として正しい姿だろう。



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