20060618
でじたけ流 教育論第307回

ホタルを拝む


とうとう関東地方も梅雨入り・・・
うっとおしい天気が続いて
身も心も何だかカビ臭い感じ。

6月といえば、
うちの会社は決算月で・・・
儲かっている時も
儲かっていない時にも
対策に追われる嫌な季節。

そんな中・・・
長男が中学に入って
初めての中間テストを終えたので、
気晴らしに
ちょっと田舎に足を伸ばしてみた

自然に恵まれた田舎は
空気もいいし、広々してて
仕事のことを考えなくていいなら
すぐにでも引っ越したい気分になるが、
天気が悪いと・・・
どこへも出かて行くところがない。

それでも小雨くらいなら
歩き回りたくなるから不思議だ。

これが自然のパワーというものか。
単に都会人の落ち着きのなさ、か。

しかし・・・やっぱり、
足を踏み出してにみると、
それなりにいいことはある。

前回は花の摘み放題にあたったし・・・
今回は、ちょうど「ホタル鑑賞会」を
やっているところを見つけた。

真っ暗な自然公園の遊歩道に
提灯がぶら下がっている。

ワクワクしながら進んでいくと・・・
途中から真っ暗。
でも、人が大勢いる。

どこにホタルがいるんだろう?

目をこらして
小川が流れているだろう下の方を
懸命に眺めてみる。
・・・が、いない。

昔・・・
お爺ちゃん、おばあちゃんのところへ
遊びに行った時に見た
田んぼのホタルは
確か下の方にいた記憶がある。

少し視線を上げて
真っ暗な森の方を見てみる。

いた! しかも無数に、いた。

まるで暗い森の中に
プラネタリウムがあるようだ。

ホタルって
こんなに高いところまで飛ぶんだ。

・・・知らなかった。

不思議なのは・・・
あんなにたくさんいるホタルが
ほぼ一斉に
光っては消える、ということ。

一緒に見ていた子供たちも
黙ってその幻影的な光景を見ている。

この日のおかげで
少なくともうちの子供たちは
ホタルを探す時に
下を向くことはなくなるだろう。

時折、フラッシュをたいて
写真を撮ろうとする大馬鹿者がいた。
写るわけがない。
ビデオでも遠くて無理だ。

今回のタイトルで
できる限りその景色を
再現しようと
gifアニメで試みてみた。

わりと感じは出たと思うけど
・・・難しい。

この光景は・・・
肉眼でしか見ることのできない
贅沢な光景である。

何を感じたか・・・
小学4年の娘は
暗闇を飛び交うホタルに向かって
ジッと目を閉じ、合掌していた。

確かに・・・
そういう気持ちになる光景だった。


でじたけ流 教育論