20001217
でじたけ流 教育論第28回 んせいの

Eメールが、すっかり一般的になったおかげで・・・
事務所でも、うちでも、電話がほとんど鳴らなくなった。

仕事では添付書類ビシバシつけて送るから、宅配便の利用頻度少なくなったくらい。

言うまでもなく・・・
相手や自分の都合に合わせて、書いたり読んだりできるのがEメールのいいところ。
たいていの連絡は、そのペースで充分。

でも、電話をかけまくっている頃と比べたら・・・
はるかに大勢の人たちと同時にやりとりしてる。

たまに電話が鳴ると・・・かえってドキッとしちゃう。
何か「緊急の」出来事でも起こったかと思って。

先日、事務所にカミさんから電話があった。
いったい何事かと思ったら・・・
長男が、あまりに言うことをきかないので「お父さんに言いつける」と言ってかけてきたというワケ。

自他共に認める「カミナリおやじ」の私の前では、長男は実によく言うコトを聞く。
その様子を見るたびにカミさんは首をかしけでいた。

「私の言うコトは、ちっとも聞かないのに・・・」

そりゃ当たり前だ、と思う・・・私の経験上。

いつもいっしょにいる相手から何度も同じコトを言われていても慣れてしまうし・・・
女親の言うコトをキッチリ聞いて行動している息子なんて・・・何だか気味が悪い。
少なくとも私の血をひく以上は、そうはいかない。

だから、あまりにもビドイ時には電話をかけてよこせ・・・と言っておいた。
何か悪いコトをした時には「その時」に怒らなければ意味がない、と考えてのコトだ。

電話口に出た長男は、すでに泣きながら震えていた。

私はひと言・・・
「お母さんに作文用紙を渡してあるから
 そこにどんな悪いコトをして、これからどうするつもりなのか・・・
 自分でよく考えて、俺がうちに帰るまでに書いておけ」と伝えた。

つまり、始末書だ。

長男の始末書カミさんが子供をしかっている場面を見ると・・・
これこれこういうコトは、こういう風にいけないから、こうしろ・・・と親切に話して聞かせている。

それはそれで大切なコトだろうけれど・・・
そう言われると子供は、ただ「はい、はい」とうなずくだけになってしまう。
で、案の定、また同じコトをやって・・・しかられたりしてる。

気づかされたコトは、すぐ忘れるけど・・・自分で気づいたコトなら忘れにくい。

そこでせっかく字を覚えた長男には、何かあったら反省文を書かせようと思っていた。
書くためには、自分で客観的に考えなきゃならないからね。

この反省文のおかげで・・・
長男が「作文が嫌い」になるか「得意」になるかは、わからない。

でも、書くように考えるコトは習慣になるんじゃないかな。
習慣になるほど、しょっちゅう始末書を書くハメになっても困るけど・・・はつめいノートもあるし。

たぶん書くコトは得意になると思う・・・私の経験上。

でじたけ流 教育論

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