20001008

でじたけ流 教育論第19回 供はアルにおどかせ!


次男 満1歳今日10月8日で・・・次男が満1歳になった。

生まれた直後は、いきなり母親とは別の病院に運ばれたり・・・といろいろあったけど
おかげさまで、その後はスクスク、ブクブク育っている。

1歳というと・・・早い子は、もう歩き始めるが
次男はまだ、つかまり立ちの手を離してバランスをとる特訓中。
やっぱり体重が重いせいかな?

もうあと15年くらい経てば・・・おそらく、コイツがうちの中で一番大きくなるコトだろう。
うちの兄弟も親戚も・・・何故か後から生まれた方が体が大きくなる傾向にあるからね。

いまだに、時折うちのオヤジからよく言われるコトだけど・・・
「おまえが最初に俺のおぶって歩けたのは」いついつだったって。

『巨人の星』じゃないけど・・・父親と息子は永遠のライバル関係にあるのかも知れない。
越えられないと心配だし・・・越えられたら面白くない・・・というような。

まぁ、そんな感覚に至るまで・・・まだ先は長いだろうけど、ね。
まずは、丈夫に大きく育てなきゃなんない。

ミズボウソウをやった小学校1年の長男がようやく復活した。
ほかの連中に、まだ兆候はみられないが・・・潜伏期間は2週間だというから予断を許さない状況ではある。

ひさしぶりに近所の公園に遊びに出た長男は友達とはしゃぎまくってるらしい。

ところが小学生ともなると、公園まで自転車やキックボードに乗って来る子も少なくない。
うちでもキックボードは買い与えているし、自転車も一応はあるんだけど・・・
絶対に公道を走ってはいけないと私がお触れを出しているので、長男は決して乗って出ない。

うちの近所には坂も多いし・・・運転には慣れたふりした「ご近所ドライバー」も多いからね。
運転する立場から見ると、坂の曲がり角など事故が起こらないのが不思議という感じだ。

たまたま公園まで長女と次男を連れて行っていたカミさんの話によると・・・
長男は自転車やキックボードで道路を競争する友達を走って追いかけていたらしい。
しまいには目に涙をためて母親に「みんなに危ないって注意してよ」と訴えた。

子供たちが競争をはじめたのを知ったカミさんは、さすがに止めたらしいが・・・
私に言わせれば、止め方にもうひと工夫ほしかった。

カミさんにしてみれば目いっぱい怖く注意したそうだが・・・
それだけだと怖いのは、そのオバさんだけで・・・車の怖さが伝わっていない。

私なら、こう言う。

「いいか? あの角でオマエのキックボードと正面から来た車がぶつかったとするだろう。

 そうすると、まずオマエの大切なキックボードはハンドルのところがねじ曲がってタイヤはとれる。
 オマエはボンネットの角に当たって飛ばされて・・・フロントガラスに激突だ。

 その瞬間、腕が曲がっちゃいけない方向にボキッと音を立てて曲がる。もちろん、元には戻らない。
 おそらく指も手のひらじゃなくて、手の甲の方にくっついちゃってる。
 オマエは頭で、あの固いフロントガラスをたたき割って・・・目も見えなくなるだろう。

 あとは、そのままアスファルトの地面にベチャっと・・・
 トマトを叩きつけたみたいに血だらけになって倒れるんだ。
 全身の皮がアスファルトにこすれて、ズルッとむけてね。

 運良く死ななくても・・・その日は絶対にうちに帰れない。
 病院のベッドのうえで細い管は針を何本もつけられたまま、喋ることもできない。
 まぁ、1ヶ月や2ヶ月はそのままだろう。

 学校では、みんなどんどん勉強が進んでしまって、おまえはみんなに置いてけぼりだ。
 やっと治って立ち上がろうとしても・・・2度と自分の力で歩けない体になっているかも知れない。

 それでもいいんなら・・・さぁ、どうぞ!」

子供は、できるだけリアルに脅かすのが一番だと思う。
でも、これは単なる脅かしじゃなくて・・・本当のコトだ。

こと、危険行為に関しては、怒る人が怖いだけでは絶対にダメ。
それだけじゃあ、怒る人がいないところで、また繰り返し同じコトをするだろう。

自分で本当に怖いと感じさせないコトには・・・危険行為を決してやめない。
私の経験から言っても、ね。

子供に言うコトを聞かせようと思ったら・・・子供より想像力を持つコトが大切だと思うな。

あんまり脅かし過ぎると臆病になっちゃうかも知れないけれど・・・
交通事故に関しては・・・臆病になるくらいでちょうどいい。

その後どうなるのか・・・それを話せないようでは、人生の先輩として役不足。
そして、そのうえでどうするのかは・・・子供本人が決めるコトだ。


でじたけ流 教育論

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