20000625

でじたけ流 教育論第6回 機管理はの仕事


うちでもキックボードを買った。
片足で乗って、片足で漕ぐ・・・アレ。

本当は自分がほしかったんだけど、小学校1年になる息子に「友達も持ってるから」とねだられた。

「友達も持ってる」・・・この言葉にハッキリ言って親は弱い。
先週のこのコーナーで「自分の家族だけの価値観を」なんて言っておきながら・・・。
この間は、同じコト言われてゲームボーイも買ってしまったし・・・。
最も私自身がオチモャ好きだから・・・ついつい買っちゃうっていうのもあるんだけど。

キックボードも当初は15,000円くらいしてたヤツが、いろいろ輸入されるようになって・・・。
今は定価で8,000円くらいのモノが主流、かな。
それでも売れなくなってきたと見えて、特別セールで買ったのは6,000円くらいだった。

実はうちの自宅は一応、一軒家なんだけれど、2階はなくて屋上があるという妙な造り。
かつては、この屋上部分に30トンもの土が入っていて一見、庭風だったんだけど・・・。
あまりに家に湿気が多いので全部とった。
で、今は広々としたコンクリート貼りの場所となって子供たちが遊ぶにはちょうどいい。
もちろん、キックボードを走らせるにも格好の場所だ。

やってみると・・・確かに面白い。
私がスイスイ走らせていると、案の定、息子が早くかわれと言う。

かわってやると・・・そうは、うまくいかない。
自転車にもまだ乗れないモノだから、カーブで体を倒すという感覚がない。
イッキに屋上の端から端まで直線で走っては止まる。

しかも足下を気にして、下ばかり見て走るモンだから、時々フェンスに激突!
「いいから前見て走れ」というと緊張して、正面をにらむように滑走。
でも、うまく曲がれない。

この場所では、ほかに竹馬やホッピングにも挑戦させた。

いずれも私が簡単そうにやっているのを見て「自分にもできる」と思いこんでやってみると・・・。
当然、思うようにはいかない。
そして最後は・・・悔しくて泣く。

そこでまた私が楽しそうに乗ってあおる。
すると「お父さんなんか下行っててよ」とイジケる。
自分がうまくできないところを見られるのは、嫌らしい。
私が家に入ると、しばらくひとりで練習している音が聞こえてくる。

今回のキックボードもまったく、そのパターン。
数日後には、だいぶうまくなってきたみたいだけど・・・。

息子にはキックボードは、この場所か、公園の中でしか乗ってはいけないと言ってある。
友達の中には、公園までの道でもスイスイ乗っているヤツがいるみたいだけど・・・。

道路では乗るどころか、必ず2つにたたんで持つように言い聞かせた。
そうじゃないと「これは会社に持っていっちゃうぞ」と。
オモチャを会社に持って行くという、私の本気さは息子も充分に理解しているので・・・。
今のところちゃんと言うコトは守っているようだ。

たとえ、うまく乗れるようになったとしても・・・。
これは技術の問題ではない。小学1年生の身長の問題なのだ。

実際に車を運転しているとよくわかるが・・・。
ある程度の身長があれば見えるものの、キックボードの高さから、ほんの少し出たくらいの小学1年では車種によっては完全にボンネットから隠れてしまう。

ましてブレーキの弱いキックボードでは、相手が車に気づいても止まるのに数メートルはかかる。
いかに乗るのがうまくなっても、ある程度の身長がなければ、公道での滑走は危険きわまりない。

絶対に乗せないためには、押して歩くなんて中途半端なコトではダメだ。
つい片足をかけてしまうだろうし。
オトナがいっしょにいてもダメなものはダメ・・・これがうちの価値観と言えるかも。

子供に何かを買い与える時には、同時に使う時のルールを与えるのが親の役目だと思う。

厄介なのは・・・ひとりに買うと兄弟も同じモノをほしがるという点。
で、3歳の娘には子供用の3輪キックボードを買った。
娘の場合には、両足で乗ってしまうので・・・ちっとも前に進まない。

もうすぐ、その下の次男も・・・ほしがるようになるんだろうな。


でじたけ流 教育論

[ Back to TopBacknumberBBS 御意見番 ]