20030119
でじたけ流 教育論

第131回
しいものは、?


大人になると・・・
素直な感情がすっかり麻痺してしまい、
「ほしいもの」と「高価なもの」の
区別がつかなくなってきたりする。

「高いもの」は「価値あるもの」だと信じ、
それを持っていれば自慢できると思い込む。

自分らしさを演出する、なんて言われると
すっかりその気になるものの・・・
結局は、口車やブームにのせられているのだから
自分らしさ、自分の価値観のカケラもない。

幼い子供がほしがるものは・・・
大人から見れば、まったくつまらないものばかり。

3歳の次男が好んで手にするのは、
洋服や布団についている
洗濯方法なんかが書いてあるタグ。
あの薄っぺらくて、
ヒラヒラした感触がお気に入りだ。

目の前に、100万円の札束と
タグが見える座布団が並べてあったら
次男は迷うことなく、座布団をとるだろう。

春から小学校に入る長女は・・・
いつでもクシャクシャな折り紙を
大事そうに持っている。

そこらへんに置いてあったら
思わず捨ててしまいそうな感じのね。

妹や弟に比べれば
多少知恵のついた小3の長男は・・・
最近あまり物をほしがらない。

たいていの物は、すべて道具で
買ってもらったが最後
自分で使いこなせるよう
訓練しなければならないことが
だいぶわかってきているようだ。

この正月は・・・
少し前に買った竹馬を乗りこなすことが
長男の課題だった。

例によって"いじわる親父"は
竹馬に乗れない長男の前で
自慢気に竹馬をのりこなす。

そうして、半ベソからはじまる特訓も
乗りこなせるようになって笑い、
また、それを友達の前で得意気に披露して笑い・・・
つまり、一度泣いて、二度笑うことになるのだ。

暮れには、長男の反対を押し切って
一輪車を買ってしまった。

私も乗れない。
乗れないから乗ってみたかったのだが。

一輪車にどちらが早く乗れるようになるか・・・
これは長男と競争になる。

はじめて先を越されることになる・・・かもね。


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