20001112

でじたけ流 教育論第23回 タートまではれて行こう!


長男の7歳の誕生日に自転車を買った。

半年ほど前から、友達が持ってるのを見て「誕生日には絶対自転車」と言い張っていたが・・・
私から見れば「また危険に一歩近づく」と思ったし「乗れもしないクセに贅沢だ」とも正直思った。

私が自転車を買ってもらったのは、今の息子より、もう少し大きくなってから。
しかも「勝手に乗れるようになったので仕方なく」買ってもらった。

私の両親も真っ先に「危険」を考えて、なかなか自転車を買ってくれなかった。

しかし、小学校低学年の私は・・・
ゴミ捨て場から拾ってきた自転車を直し、それを使って自力で練習し、乗れるようになった。

私は、そのポンコツを家をわきに止めていたが、何度も捨てられ・・・
でも、その度にまた拾ってくる・・・その繰り返しが何度か続いた。

こんなブレーキがいつ壊れてもおかしくない自転車に乗るくらいなら新しいのを買ってやった方が、まだ安全・・・と、いうコトで、どうにか自転車を買ってもららえたというワケだ。

私の小さいところと違い、お爺ちゃん、お婆ちゃんたちが近くに住んでいるウチの息子は・・・
「誕生日には絶対自転車」を連発。
ついに自転車購入援助金をカミさんの両親から引き出した。

まぁ、いくら危険だとは言っても・・・やがては通らなければならない道。
例によって、自宅の屋上と公園、学校の中に限定した範囲で乗るコトを条件に購入するコトになった。

しかも今回は「自転車に乗れるようになる」コトも条件なので・・・補助輪はつけない。

先日、初めて息子の自転車の練習に付き合った。

とはいえ、私自身、支えて練習なんかしてもらったコトはないので・・・どうにも面倒くさい。
すぐに手を離す・・・当然、息子は転倒。
私の心の中には「巨人の星」のテーマが高々に鳴り響く。

時折「見本を見せてやる」と言って乗っては、ウイリー走行に仮面ライダー風アクセル・ターン!!

くやしいけど、できない息子は・・・ただ絶句して見ている。

デジタケロボ2号絵を描いても、ギターを弾いても・・・絶対に私にはかなわない。
小学1年なんだから・・・当たり前と言うか、負けたら私の方が情けないんだけれど。

ウチでは食べ物を容赦なく食わせるし、ほしいモノがあった場合には基本的に容赦なく買い与える。

我慢をする大切さが育たない・・・という考えもあるかも知れないが、私の考えはこうだ。

モノを買うのを我慢ばかりしていると、モノを買うコトが目標になってしまう恐れがある。
大切なのは・・・手にしたモノをいかに使いこなすかというコトだ。

会社で、あるポストについた人が、すっかり満足してしまって・・・
そのポストを守るコトばかり考えて、働くコトを忘れてるなんて場面をよく目にする。

モノや地位を得るってのは、スタートに立つコトであって・・・
そこがゴールじゃいけないんだよな。

そういうワケで息子は、さまざまなスタートに立たされているが・・・
その先に進めるかどうかは自分次第。

私も我慢は苦手だし・・・自分ができないコトを子供に押しつけてもねぇ。
そのかわりに、何かできるコトがあればいいんじゃないか?

今、ウチでは長男が自転車に乗れるようになるのと・・・
次男が歩けるようになるのと・・・どっちが早いかが注目の的だ。


でじたけ流 教育論

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