Episode No.456(000212):あなたの願望は実現できるか?
							昔・・・中学生くらいの頃、よくこんな質問をし合うのが流行ったコトがある。
							
							「もし自分の部屋に戻ったら、そこに裸の女がいたら・・・どうする?」
							
							ちょっと笑って終わってしまうような他愛もない話なんだけれど・・・。
							中には結構真剣に考えるヤツもいて面白かった。
							
							マジメに答える連中の返事で確か一番多かったのが・・・「カメラを用意する」。
							中には「そのままにしておく」・・・なんてのもあったな。
							
							裸の女と言えば、幼い頃に女湯に入った以外、生で見たコトのない中学生にとって・・・。
							健康な男子ならば誰もが願望を抱いているはずの裸の女が、たとえ目の前に現れたとしても・・・。
							その先は、どうしていいかわからないというのが本音だろう。
							
							そのままにしておくのも写真を撮るのも、結局はヌード雑誌を隠れ見ているのと少しも変わらない。
							そこにせっかく生があるのに・・・ね。
							
							内心では、もう一歩二歩進めて・・・。
							キスしてみたいとか、オッパイに触ってみたいとか思っていたかも知れないが・・・。
							それでも、せいぜいその程度。
							
							その先を知らない者は、結局ある程度のところでフリーズしてしまうだろう。
							漠然と描いている願望なんてモノは・・・所詮、その程度のモノに違いない。
							
							大きな夢を持っている・・・なんてコトを言う人に限って、他人の口車に乗りやすい場合が間々ある。
							夢は小さい・・・という人ほど逆に堅実だったりする。
							
							大きい夢と小さい夢・・・そりゃあ、大きいに越したことはないけれど。
							持てる夢の大きさなんて人によって違うからなぁ。
							私にとって10億稼ぐのは夢だけど、ビル・ゲイツにとっては6,000億だってポンと寄付できちゃうワケだし。
							
							本当のところ、夢にとって必要なのは大きさじゃなくて、具体性なんだろうね。
							じゃないと、夢はきっと夢のまま終わっちゃう。
							
							オトナになるとさすがに中学生の頃のようなバカな質問はし合わない・・・。
							と、書きたいところだが・・・私のまわりでは、あいかわらずやってる。
							
							「もし自分の部屋に戻ったら、そこに裸の女がいたら・・・どうする?」
							
							と質問をすると、この歳になるとたいてい次の質問が返ってくる。
							
							「女房、子供は家にいない前提?」
							
							さらに
							
							「その裸の女って・・・いくつくらい?」
							
							前提条件がそろうと、ふと真剣に考えたりして・・・。
							いくつになっても男の本質は変わっていない。
							
							さて、自分よりはるかに年下で好感の持てる女性と・・・。
							2人きりで温泉の2人部屋に泊まるコトになってしまったら・・・。
							
							あなたなら、どうする?