●バイクがいじれた休日は・・・●
XL883L 鉄馬小屋通信

20080114:002
2,100円カスタム術

前回はノーマルのスポーツスターにガスキャップもヘルメットホルダーも付いてない・・・という話しをしたけど、乗った瞬間、もっと驚いたことがあったんだ。

それは・・・ウインカーのスイッチ。

車と違ってバイクには右ハンドルも左ハンドルもないから、外車の運転とはいえ、どってことはない・・・と思っていたが、ウインカーのスイッチが大きく違っていた。

車でも外車は左側ではなく、右側にウインカーのスイッチが付いてるけどね。
ハーレーの場合には両方にウインカーのスイッチが付いていた。

つまり・・・右に曲がるときには右側のスイッチ、左に曲がるときには左側のスイッチを使う。
ちなみに同時に押すとハザードになる。

使い慣れてみると案外、理にかなっていることがわかる。

また、これは2007年モデルという新しいモデルだからだろうけど、曲がった後に自動的にウインカーが切れるんだ。バイクなのに。むろん車線変更くらいでは切れてくれないけれど、グッと曲がると自然に切れる。そういうセンサーが付いているらしい。

あと、これは間違いなく2007年モデルからだと聞いたけど・・・メーターのデジタルの距離計の部分に時計が表示できる。実に使い勝手がいい。
私は腕時計を着ける習慣がないし、持ち歩く時計といえば携帯電話だけ。バイクには100円ショップで買った腕時計を両面テープで付けたりしていたけど、あまりにチャチ。ちょっとレトロな雰囲気のハーレー用の時計も出ているが、例によって高い。
納車されるまで、メーターに時計がついているとは知らなかった。あわてて買わなくてよかったよ。

さて、せっかくピカピカの中古車を入手できたのだが・・・どうしても、さらに自分好みにいじりたくなってしまう。とはいえ正式なカスタマイズは金がかかるので、それはもう少し先送りして、手軽なカスタマイズを模索する。

最も簡単なのは「色を塗る」ことだ。

どこかのサイトで紹介されていたカスタムバイクのコメントに「バイクといえば自分的には黒」と言っている人がいたけど、私もまったく同意見。好みは人それぞれだと思うけど、いかにもオートバイって感じがするのは黒なんだ。
手が届かなかったナイトスター(XL1200N)もエンジンから細かなパーツまで黒。そこが良かった。スプレー塗料を買ってきて塗ることは簡単だが、ピカピカのパーツをわざわざ黒く塗りつぶしてしまうのにも少々抵抗感はある。

そこで、工業系の資材に詳しい知人に相談してみたら、乾くとゴムになる塗料で、剥がそうと思えば簡単にはがすこともできる物があると聞き、早速購入してみた。1本2,100円也。

試しにアルミ製の物に塗装してみたら、仕上がりはツヤ消しの黒みたいな感じになるし、確かに剥がそうと思えばゴムの皮膜がビローンと伸びてキレイに剥がすこともできる。

もともとは工具の柄の滑り止めや、部品の運搬時の保護に使う塗料のようで、これならむしろピカピカのパーツを保護することもできそうだから、こいつを使って部分的に塗ってみることにする。

部品をはずすのも面倒だから、極力そのままマスキングをして強引に塗ってみた。







マスキングテープをはがす時にゴムの皮膜となった塗装面が伸びるため、塗装を残したいところまではがれてしまうので、はがす前にカッターを使って塗装膜を切る。本当は乾ききる前にマスキングテープをはがすとキレイに仕上がるが、それだと二度塗りができなくなってしまうので、やはりカッターを使わざるを得ない。

仕上がりは上々。前後のウインカーとヘッドライトの上のカバーみたいなやつ。バックミラーも塗ってみた。ウインカーなど遠目にはアルミの削り出しに見える。本物を買ったら1個1万円以上するからなぁ。これで充分じゃないか。

いったいどれくらいもつのかはわからないけれど、とりあえず塗った直後はいい感じだ。

こうして883Lは徐々に「なんちゃってナイトスター」へ。一番目立つエアクリーナーカバーは、この塗料を下地に使って、ちょっと質感のある塗料を探してみようと思ってる。

安くカスタムする方法を考えるのも、なかなか楽しい。バイク用ではない業務用の物をうまく使うのかポイントかもしれない。あとは面倒くさがり屋の私でもカスタムはしたくなってしまうハーレーというバイクの魅力が工夫する魂をゆさぶっているのかも、ね。

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