創作ノオト(19991017)
ドラマを作る楽しさは、世界を構築する楽しさだ。
そこには必ず、その世界にしか存在しない数々のキャラクターが登場してくる。
時には、どこにでもいるような人だったり、まず現実にはいないだろうと思えるような人だったりするけれど・・・。
とにかく、その世界にしかいないはずの人物が、あたかも存在するような気になれたら・・・それは創造主の喜びだ。
最近こそテレビの連続ドラマは見なくなったが、昔は毎週それは楽しみにしていたモノだ。
ショーケン扮する『傷だらけの天使』のオサムが住んでるペントハウスや、桃井かおり主演のホームドラマ『ちょっとマイウェイ』に登場したひまわり亭など・・・。
本当にそういう場所があって、そこにいけばドラマの登場人物たちに会えるような気がしてた。
映画なら『男はつらいよ』のとらやなど言うまでもない。
実際、帝釈天の参道には、何度も草ダンゴを食べに行ったけどね。
ひとりよがりでシリーズ化を決定した『初めての不倫旅行』も、まだ"こんな場所"という点ではとうてい名作ドラマの域に達するモノではないが、主人公のダンドリー宮田こと宮田浩一郎という中年男性は"こんな人"というところは見えてきたように思う。
それが見えてくると、おおよその流れさえ決めてさえおけば、書いてる本人もオモシロイようにスイスイと先が書けるようになってくる。
無論、ここで発表している創作作品の多くは、実在の俳優を勝手にキャスティングして、その人のイメージの力を借り受けている部分は多いのだけれど。
『初めての不倫旅行』の最初の一編を書いた時には、まぁ続きを書くとしても、せいぜい2〜3話だろうと思っていたが、なんだか最近は、すごく長編になりそうな気配を感じている。
今回も新しい登場人物が出てくるが、新しい人間が出れば出るほど、当然描こうとするモノも増えてくるワケで・・・。
本当のところ、いったいどれだけの読者が、このページを読んでくれているのか、つかめないというコトはあるけれど、今のところ書いてる本人が一番楽しんでいるので、当面は続きそうだ。
|