THE THEATER OF DIGITAKE

創作ノオト Vol.3


創作ノオト(19990912)

今日のお話『オヤジの宝箱』は、ある知人から聞いたエピソードを元に書き下ろしたモノだ。

数年前に元になる話を聞いた時には、パァーッとイメージが広がって、かなりの大作になる予定だったが、構想のまま眠っていたモノをデジタケ座向けにコンパクトにではあるが、ようやくまとめてみた。

やっぱり考えているだけじゃ、いつになってもカタチにできないし、思いを人に伝えるコトはできないから、ね。

これは、いわば私の親の世代の話。だから、本当はもっと、その時代のことをキチンと調べ上げるのと同時に田舎の景色を正確に描写できないとリアリティに欠けてしまう。

ただ今回は、あまり長編も書けないので、そのヘンを多少はしょって、描きたい部分だけを書いたつもり。

一番悩んだのは結末。そういうエピソードの後、はたして主人公は、どうしたか? あるいは、どうするのが自然か?

正直言って、今回の主人公の年代に、まだ達していない私にとっては、わからない部分も多い。

もし何十年か後に、この話をもう一度書き直す機会があったら、結末は大きく変わるのかもしれない。


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