Episode No.501(20000405):成長とは変化の連続
商売をやっている人はもちろんのコト・・・。
たとえお客さんの目の前には出ない内勤のサラリーマンだって、公務員だって・・・。
労働の代償として、誰かからお金を受け取る立場にいるのなら、お金をくれる人はクライアントだ。
クライアントという言葉は、よく広告業界を使われる。
広告主を意味するが、もともとは依頼人、あるいは顧客という意味。
依頼人がいなければ、どんな仕事も成立しない。
では、より良い仕事とは何かと言えば・・・言うまでもなく依頼人を満足させる仕事だろう。
仕事のうえでの自分の満足は、依頼人が満足したという前提がなければ成り立たないはずだ。
さて、あなたの依頼人は、どんな人かな?
業種、年格好、性別・・・相手は人だろうから、見方はいろいろある。
いろいろあってバラバラだから、ひと口には言えないかも知れないが・・・。
だから言えなくていい・・・というコトでは決してないと思う。
毎年、顧客の徹底した顧客の調査を実施している企業がある。
客層は29歳以下が70%、男女比率は男性が55%、女性45%。
1人あたりの平均来店数は週3.2回。
若く、繰り返し訪れる客が多いというコトは・・・同じモノだけ扱っていては、すぐに飽きられてしまうというコトだ。
そこで打ち出すべきコンセプトは「ファッション性」。
1店舗で取り扱っている約3,000品目は、この視点から展開し、死に筋商品は即カット!
こうして日々、変化するコトによって急成長を遂げてきたのが・・・セブン・イレブンだ。
ご存じのようにセブン・イレブンには、スーパーと比べて特別な商品が陳列されているワケではない。
ただ、開業当初からここに集められたのは「スーパーでよく売れる物、かつ買ってから1時間以内に消費される物」。
所詮、営業時間の長いミニ・スーパーと思われていたセブン・イレブンが、今や親会社の売上げをもしのぐほど巨大になった秘密は、徹底した市場調査に裏付けられた商品選びにあった。
不景気が叫ばれる世間を見渡しても・・・。
セブン・イレブンだけでなく、ソニーやインターネット関連企業など・・・。
結局、成長しているのは変化を続ける企業だけのように思う。
ようやく、ここまで来たんだから・・・と変化から安定を求めはじめたとたん、人も企業も枯れはじめてしまう。
変わるコトと妥協するコトは違う。
どの道が妥協で、どの道が変化なのか・・・見極めるのは簡単だ。
つまり・・・より困難な方が変化に違いない。
今日の自分と明日の自分が同じだったら・・・。
目の前のモノは、いつまでたったも同じようにしか見えない、よね。
せっかく新しい季節が来たんだから・・・変わってみようよ。