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Episode No.457(000214):失敗は"拡大"の素

バレンタインデー・・・ですな。

私も毎年3つか4つはもらってますよ、チョコレート。
カミさんと、娘と、去年人妻になった仕事先の女性と・・・場合によっては母親から。

まぁ、その程度の"なごやかな"モノになっちゃったね、この歳になると。
この日を迎えるにあたってドキドキしたのなんて、もう遠い昔の話。

ご承知の通り・・・。
バレンタインデーに女性から男性にチョコレートを贈るという習慣は戦後になって仕組まれたモノ。

仕掛け人の名前もハッキリしていて、メリーチョコレートというメーカーの原邦夫社長がその人。

1958年・・・というから今から42年前に新宿・伊勢丹で行われた初セールでの売り上げは・・・。
3日間でチョコレート5枚、わずか170円だった。

現在では、バレンタインデー期間のチョコレートの売上げは400億円を超え・・・。
年間消費量の4分の1を占めるほどに成長している。

多少時間はかかっとはいえ・・・この成果に、仕掛け人は大満足していることだろう。

ブームには必ず言っていいほど、仕掛け人がいる。

大抵の場合には自分のところの商売を伸ばすために仕掛けるワケで・・・。
つまり、人を乗らせるのが仕掛け人の仕事だ。

仕事の成果は、どれくらいブームになったか・・・というコトはもちろんだが。
どれくらいの費用に対して、どれくらいの効果が得られたか・・・というコトで決まる。
これは仕掛け人に限らず、商売の鉄則と言える。

少ない費用で大きな効果を得られれば大成功と言えるが・・・。
過大な費用を投じて、それなりの効果を出したのでは、当たり前。

何につけても「期待通り」では、なかなか評価を受けることはできない。
実は、まわりが望んでいるのは「期待以上」・・・なんだな。

原邦夫のバレンタインデー初セールは、そういう意味では企画倒れに近い結果だった。
普通なら、それっきり・・・となるところだが、何故バレンタインデー・キャンペーンが続行されたのか?

その理由について具体的な資料はないが・・・結果から想像するに・・・。
業界全体を巻き込んでいったんだろうね、きっと。
ブームが定着すれば、儲かるのはメリーチョコレートだけじゃないから、業界全体を巻き込めればキャンペーンは続けることができる。

ダメになりそうな企画の行く末は2通り。
そのままやめるか・・・、より拡大して続行するか・・・。

そのまま惰性で続けてたんじゃ・・・。
仕掛け人の思惑以前の問題で、続けられなくなっちゃうよ、ね。


参考資料:「今日は何の日」PHP研究所=ほか

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