Episode No.380(991113):不倫について考える このところ、毎週日曜日に『初めての不倫旅行』シリーズを掲載していて・・・不倫とは何ぞや、という素朴な疑問にブチ当たった。 不倫・・・を辞書でひくと、こう出ている。 "人が踏み行うべき道からはずれること。特に、配偶者でない者との男女関係。" 男女関係とは、つまり肉体関係を指している・・・と解釈していいんだろうか? もしそうなら、肉体関係にさえ及ばなければ、それは不倫とは言わないんだろうか? 不倫とは平たく言い換えれば、浮気のコトだ。 浮気・・・を辞書でひくと、こう出ていた。 "心がうわついて変わりやすいこと。一人の異性だけを愛さず、あの人この人と心を移すこと。" 総合すれば、配偶者でない、あの人この人と心を移し男女関係に及ぶことが人が踏み行うべき道からはずれること・・・となる。 不倫をされた配偶者が何故、くやしい思いをするのかと言えば、つまり信じていた相手が"自分と比べてそっちがいい"と思ったコトに対してだろう。 ただ、さらに理屈をこねくりまわしていけば・・・。 相手が生身の人間であれば確かに自分と比較されたコトにもなるが、その相手が人工皮膚を持つ1分の1のフィギュアだったら・・・どうだろう?? その例えは極端としても、自宅でも飲める酒をわざわざ外の店で金を払って飲むように、配偶者とできるコトを外で金を払ってしたとすると・・・それも不倫になるのか??? 結局は個々の価値観というコトになってしまう、とは思う。 肉体関係さえなければ我慢できる人もあれば、とくにコレといった仕事上の理由もないのにいっしょに食事をして楽しんだというだけで許せない人もいるだろう。 また、配偶者にないしょで別な相手とのひとときを楽しもうとする人も、ないしょにしたいという心境の中には家庭の平和は保ちたいという気持ちがあるに違いない。 もともとは同じ価値観をもって結婚生活をスタートさせた2人でも、お互いをとりまく環境はつねに変化する。 子供が産まれたり、仕事の内容が変わったりすることはもちろんだが、そもそも別々に生活していた者同士がいっしょに生活をするというだけでも大きな変化だ。 ほっておいたら、価値観のズレはやがて大きな溝を作ってしまう。 そのズレが小さいうちは、日常の騒動程度におさまるのだろうけれど・・・。 そういうワケで、さまざまな立場の価値観をシュミレーションしながら・・・今週も『初めての不倫旅行』シリーズを書いている。 あなたの価値観は、登場人物のうちの誰に近い・・・?
参考資料:デジタケ座
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