Episode No.331(990917):私設・体質改善委員会 アジア人の方が、ヨーロッパ人より非戦闘的で比較的、穏和・・・だと言われている。 もちろん、個人差はあるだろうが、アジアはヨーロッパに比べ、気候が暑熱、寒冷どちらでもなく、平均的な分、精神的な衝撃や体の変調が起こりにくく、気質が同一に保たれやすい・・・という説を唱えた人物がいる。 その人物の名は、ヒポクラテス。 紀元前400年頃の話だから、すでに2,400年も前の説である。 これは、つい先日、仕事で訪れたサケのふ化場で聞いた話だが、何代にもわたって人工的にふ化させられているサケは、自分がいつ海に向かって泳げばいいのかがわからなくなってしまうという。 そのまま放流したのでは、やがてその場で死んでしまうので、人間が適当な時期を見計らって、比較的野生の残っているサケを先頭に放つらしい。 だが、池州で育ったサケにとって、不必要な野生の知恵を捨て去るコトは、いわば進化とも言える。 生まれ育った気候や食べ物が違うだけで、所詮は動物である人間の思考に変化があらわれたとしても不思議はない。 いかに理性で自己を統御しているつもりでいても、実際はかなりの部分を、他人からの影響以上に、気候や食べ物が左右している・・・のではないだろうか? なんせ戦後半世紀で子供の平均身長が大幅に変わるくらいだから、ね。 目の高さが変われば、モノの見え方も変わってくるだろうし・・・。 井戸水を飲んで生活してきた人たちと、水道水を飲んで生活している人たちでは、考え方が違って当然・・・という気さえする。 考え方を変えてヤル気を出すためには、家にこもって難しい本を読みあさるより、まず体を動かしたり、食べ物を変えたりして、体質改善をはかるのが一番手っ取り早い・・・かも知れない。 そろそろスポーツの秋だし。 今年こそ、スポーツしよう・・・と思いつつ、ヒマさえあれば寝てばかり。 確かに、いいアイデアというのは眠っている時に熟成されるようなところはあるけれど。 体動かさないと、グッスリは眠れなくなってしまうし。 いやいや、本当に今年はやりますよ。 新しい方面のネタさがしのためにも・・・ね。
参考資料:「なぜ?がわかる博学BOOK」素朴な疑問探求会=編 KAWADE夢文庫=刊
[ Back to Top| Backnumber | ご愛読者アンケート|BBS 御意見番| BBS 保存版 ]