Episode No.313(990827):砂漠は生きてない 今年も行かなかったなぁ・・・海。 何度も海岸線は通ってはいるんだけど、ついに砂浜には降りていない。 海水浴場も決して遠くはないけど、休日は大渋滞だし・・・飛び込みたくなるような色してないんだよ、な。 苦手な食べ物のある人って、大抵、最初に食べたソレがすごくマズかったり、あるいは当たったりして食べられなくなるコトが多いようだけど「場所」に関しても同じようなコトが言えるのかもしれない。 子供の頃、連れて行ってもらった浜辺には、決まってイチジク浣腸が落ちてた。 初めて沖縄に行った時、海につながった道路際の水たまりの色があまりにもキレイなんで驚いたけど、タクシーの運ちゃんに言わせれば「あんなのドブ」だそうだ。 あの運ちゃんが、ここいらの海を見たら何て言うだろう・・・?? 生活排水や工場排水による海の汚染は、いまや海底にまで広がっているという。 魚が住めないどころか、海底に森林をつくるコンブなどの海草群が姿を消し、底の岩を石灰藻類が覆う。 この現象を「海の砂漠化」と呼ぶ。 まぁ、こんなところで憂いでみても自分だって毎日、生活排水流しているワケだし・・・。 ただ、やっぱり本物の海の色を知らずに育つ子供たちってのは、ちょっと可愛そうだよ、ね。 便利になればなるほど、失っていくモノも多い。 かといって求めているものは、つねに「今以上の」生活。 汗だくになって働いて、ようやく部屋にエアコンつけて、今度は高い電気代を稼ぐために、また汗だくになって働く。 結局、つねに何か作りながら、何かを壊す・・・これが人間の性ってモンか? だけど地球に住んでるのは人間だけじゃないからなぁ。 いったん壊れたら、二度と元には戻せない・・・それが命。 クローンやら何やら・・・命を作り出す研究がいかに進んだからと言って、それはやっぱり別な命。 なくなった命が蘇るワケじゃない。
参考資料:「すっごく役立つ雑学帳2」素朴な疑問探究会=編 KAWADE夢文庫=刊 ほか
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