Episode No.102:杉の葉に提灯
日本人が忘年会らしきものを始めたのが、今から127年前だった・・・という話は前にしたが、今日は日本初のクリスマスパーティの話。
意外にも忘年会よりもクリスマスパーティの方が歴史は古い。
日本で最初のクリスマスパーティが開かれたのは、江戸時代も終わりに近づいた1860年12月24日のことだったというから、今からちょうど138年前になる。
国内初とはいえ、この時のパーティは日本人のためのものではなく、来日していたドイツの伯爵がアメリカの将軍やイギリスの公使を招いて開いたものだった。
場所は江戸・芝赤羽の宿舎。
3部屋をぶち抜いた大広間の柱のすべてを杉の葉でおおって、色とりどりの砂糖菓子と50個あまりの提灯をぶらさげたのが、本邦初のクリスマスツリー。
まだ国内には七面鳥がいなかったので、キジ料理を囲んでクリスマスを祝ったという。
ところで、今週のdigitakeは"嘘と知恵"の話について、なんとなく特集しているが、サンタクロースがプレゼントを運んでくるという話などは、まさに、その極めつけと言っていい。
幼い我が子を前にして、いきなり「サンタクロースなんかいない」なんてところから話を始める親は、まずいないだろう。
子供だましと言われてしまえば、それまでだが、そういう夢を育てようとする気持ちは、大人になってからも本当は必要なんだと思う。
さて、今夜あなたはサンタクロースに変身する予定がありますか? |