Episode No.1464(20030503)
自暴他棄

忙しいとは「心」を「亡くす」と書く
・・・という。

でも、本当は忙しいからじゃなくて
あまりの忙しさの結果、
疲れきってしまうから・・・なんじゃないかと思う。

これ以上、上には行けない。
もう、今の環境に耐えられるだけの
強さは自分にない。
いっそ、弱さを認めて楽になりたい。

・・・そういう時に「心」を「亡くす」。

もっと強くなって、もっと頑張ろう
そう思っている時には、まわりも協力的だ。

でも・・・
ひと度、弱さを認めて楽になろうとすれば
・・・世間は冷たい。

世間だけじゃない。
真剣に協力してくれている仲間を裏切ることになれば
どんなによかった人間関係にも
ヒビが入ってしまうだろう。

信頼関係は・・・
自分の都合だけで作ることはできないから、ね。

自分を裏切ることは、他人をも裏切ることになる。

自分でも嫌いになるくらいの自分を
誰が無条件に迎え入れてくれるというのか・・・?

そういう相手がいるとしたら・・・
おそらく親だけだろうね。

逆を言えば・・・
親になったら、もう逃げられない。
仕事ならいくらでも逃げ場はつくれても、
親になったら、そうはいかない。

だから・・・
親元に逃げ帰っているうちは
自分は決して親はなれないんだ。
少なくとも精神的にはね。

仕事で、さんざん疲れ果てた深夜。
もう、これ以上何もできない・・・と思っても
子供が夜泣きすると
抱きかかえて笑顔を見せる余裕のある自分に、
少しは強くなったな、と思う。

年相応の強さを持つことは・・・
生きるバランスをとるのに必要なことだと思うな。


参考資料:疲れ切ってしまう前に、うまく休むのも長続きの秘訣じゃないか・・・