Episode No.7046(20210311)：[日記]Diary
風の記憶

3.11…震災から10年

日本人にとって
特別な意味をもつ日だが

自分にとっては
さらにその7年前から
この日はすでに
特別な日になっていた

共に映画を作り
会社を作った盟友の命日が
2004年3月11日なんだ
…41歳だった

バイク乗りだった奴が
40を過ぎて
バイクの免許をとった自分に…
季節は風の香で感じられる
…とよく言っていた

風そのものに香はなく
風が運んでくる緑の香に違いないが
風を切って走るバイクは
ほとんど香に
突っ込んで行くと言っていい

そう…
世間も時代も風のようなもの

風自体は何も持たない
ただどこかで発生した何かを
少しずつ
時に強烈な早さで
運んでいるに過ぎない

風が吹いてくるのを待つか
それとも
自ら風に突っ込んで行くか
…それは自分次第

自分から望んだ風は
すがすがしく感じられるが

ジッとしていて風に吹かれると
…身を縮めることになってしまう

だから…人生日々更新