でじたけの「人生日々更新」歴史を描こうとする個人的な理由

Episode No.6752(20200402)[日記]Diary

歴史を描こうとする個人的な理由
Personal reasons fascinated by history

歴史を好んで書くのには…
極めて個人的な理由もある。

高校時代から8mm映画制作に熱中しはじめ、
それまでは漫画家に憧れていたが、
映画監督や
シナリオライターに憧れるようになった。

つたないシナリオを書いては、
友達を集めてヨーイ、ハイッ
…とかけ声をかけるけど、
カメラは自分で回していた。

今だって、自力で本にしているだけで、
基本的にやってることは一緒だけど、ね。

ここでは何度も話してるけれど…
高校時代、自分の映画の中で
死ぬ役をやった友達が、
映画完成のひと月後に
本当に事故で亡くなってしまうという
忘れがたい経験
をした。

今からちょうど40年前の話だ。

それからも細々と創作活動はしていたが、
人が死ぬ話を書くのは…
怖い、というか、
もの凄く抵抗を感じるようになった。

トラウマ…ではない。
逆に、それは大きなミッションだった
…と感じている。

何かを描こうとする時、
…死はもっともドラマチックだけど、
決して安易に扱ってはいけない
…と強く感じずにはいられない。

少々自慢話になるが…
かつて「ゴルゴ13」のシナリオコンテストで
最終選考まで残ったことがある。

自分が書いた「ゴルゴ13」は
スナイパーなのに人を殺さない筋書きだった。
故に?最終選考より上には行けなかったけど。

その点、歴史上の人物を描くのは、
ある意味、気が楽なところがある。

だって…もう、みんな死んじゃってるからね。

むしろ、もうとっくに亡くなっている人たちの
魂を蘇らせることに使命感を感じている。

ただ、そこで気がかりになってくるのは…
描こうとしてるその人物の
真の姿を描くことができるかどうか。

だって、いいかげんなことを書いた後、
自分が死んで、
あの世でもしその相手に出会ってしまったら
…ずっと文句を言われ続けそうじゃないか。

だから、人生日々更新。

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