Episode No.6733(20200311)：[信条]Creed

盟友へ
To eternal friends

2004年のこの日…
おまえがこの世を卒業してから
…16年が経った。

あの時、
３つだったおまえの息子も、
もうとっくに
俺の背丈を越えていることだろう。

おまえはデカかったからな。

3月11日は、その日以来、
俺にとって特別な日だが、
おまえがいなくなってから７年後…
3月11日は
日本人にとって特別な日にもなった。

2020年という、
ＳＦの世界に俺は今、生きているが、
世の中を見渡せば、
昔観たＳＦ映画のような光景が、
まさに広がっている。

車は空を飛んではいないが、
胸のポケットには
誰もがコンピュータをしのばせて、
日常、目にするニュースは
ＳＦパニック映画さながらだ。

おまえと２人ではじめた会社が、
どうにか軌道に乗った時、
おまえには、まだ子供がいなくて、
夫婦でヨーロッパに旅行へ出た。

２週間くらいのことだったと思うが、
その間、俺は
一人で会社を切り盛りしていた。

このまま、
おまえが戻ってこなかったら、
どうしよう…と妙な想像を膨らませた。

おまえが戻った時、そんな話をして…

もし、おまえがいなくなったら、
仕事でも遊びでも、
俺に付き合ってくれる
おまえの代わりがいたとしても、
最低、５〜６人の人間が必要だ。

…と俺が言ったら、

そう思ってくれるなら嬉しいよ

…と、おまえは笑顔で答えた。

そして今…
幸いにも俺のまわりには、
いろんな人たちがいてくれる。

それで何とかなっている。

でも、それは…
おまえが置いていってくれたものから
派生した結果に過ぎない。

まだまだ、何かやれ
…って言われている気がする。

おまえと一緒に妄想して、
大爆笑してた頃…
その時、話してたことを
今やっている。
いや、
やらせてもらってる。

土産話は、もう少し増えそうだ。
楽しみにしててくれ。

だから、人生日々更新。