Episode No.6545(20190805):[日記]Diary
古いアルバム
Breathing of ancestors
今日は父方の祖父の命日だ。
おじいちゃんは、
自分が生まれた時から、
おじいちゃんだった。
昔、本家に残る古いアルバムは、
本家を訪ねた時しか
見ることができなかった。
しかし、今は
デジタル化された写真を
みんなで共有することができるので、
自分のPCにも
先祖のアルバムが入っている。
おじいちゃん…としてしか
認識のなかったおじいちゃんが、
今の自分より若い頃の写真を見るのは、
すごく不思議な感じがする。
おじいちゃんにも、
子供の頃があり、青春時代があったことは、
実に当たり前のことなのだが、
年下のおじいちゃんに対して、
…どうにもピンと来ないのだ。
一緒に暮らした思い出のある
両親であれば連想もできるのだけれど。
最近は、
モノクロ写真をいとも簡単に
カラー化してくれるサイトもあって、
試しにやってみると…印象が変わる。
色がつくことで
体温が感じられるような気がする。
体温が感じられると、
次には動き出しそうな感じがしてくる。
絵のような認識だった1枚の写真が、
動画のひとコマに思えてくるのだ。
今日アップした写真は
昭和7年(1932)に撮影されたもので、
赤ん坊を抱いているのが37歳当時の祖父。
抱かれている赤ん坊は
今年88歳になった父である。
父以外はもう、この世にはいない。
だが、この人たちがいなければ、
今自分がここにいることは絶対になかった。
だから、人生日々更新。