でじたけの「人生日々更新」三島

Episode No.5670(20161018)[挑戦]Challenge

三島
Yukio Mishima

小説を読む習慣もないというのに、
それを書こうなんてのは、
よくよく無謀な話…ではある。

しかし、
そこに書きたいものがある以上、
書き上げなければ、まず
自分との約束は守れない。

そういうわけで四苦八苦しているが、
考えてるだけでは先に進めない。

そこで、小説というやつを
聞いてみようと思った。

気まぐれでヤフオクで落とした
朗読全集のCDが60枚ほどある。
それを車でひたすらかけている。

名作と言われるものには
比較的私小説なものが多くて、
一人称で語られる。

例えば「伊豆の踊子」は
書生の「私」の体験記だ。

けれど歴史小説となると、
「私」が主人公ではなかなか書きづらい。
途中で死んじゃうこともあるし、
「私」が知らない裏事情も
読者にわかりやすく伝えなければならない。

その時代のあらましを
すでに知っている現代人が読む
…というのは、
いわば“神の視点”に近い。

そこで三人称の名作を探すと…
三島由紀夫に行き当たる。

三島が描く世界は極めて客観的だ。

文章でその光景をスケッチしている。
そこに
登場人物の感情の迷いや変化が、
こと細かな練り込まれている。

三島作品に映画化されたものが多いのも、
おそらくは
映像化しやすい描き方をしているからだろう。

伊豆今井浜海岸が舞台だとされる
「真夏の死」を何度も聴いている。
あと短編の「大臣」。
そして、著者本人が朗読している「サーカス」。

とくに「大臣」は、
まるで映画を観ているような感覚を覚える。

ここはフラッシュバック、
ここはスローモーション…ということが、
文章にも関わらず感じられるのだ。

はたして、どこまでその刺激を
自分のものにできるかはわからないが、
そういうエサを自分に与えながら、
すでに頭の中にある一本の映画を
こつこつと文字に起こす作業をしている。

だから、人生日々更新。

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