少年時代の夏の思い出といえば、
一番は何といっても仮装大会だ。

江古田小学校の近くにある氷川神社では、
毎年盛大な納涼盆踊り大会が開かれていた。

何せヘビ女の見せ物小屋まで出ていたからね。

そのメインイベントが納涼仮装大会。

あれは確か小学３〜４年頃。
ゴジラのぬいぐるみを作り、それを着て出た。
２等賞をもらった。

予想外に賞をもらったのが嬉しくて、
翌年は
長い準備期間を作って凝ったぬいぐるみを作った。

人造人間キカイダーだ。

キカイダーの頭には電子部品がついている。
あちこちでテレビなどを拾ってきては、
紙粘土で作った頭に埋め込む。

それだけではつまらないので、
豆電球もたくさん埋めて、目も光るようにした。

自動的に点滅する仕組みは作れないので、
導線を腕に通して、
手に電池ボックスとスイッチを持ち、
カチカチと点滅できるようにした。

そして、キカイダーで望んだ仮装大会では、
みごと優勝を勝ちとった。

景品は商店街から
インスタントラーメン１ケースとかスイカとか。

我ながらいい出来だったが
残念なことに写真は１枚も手元に残っていない。

あの時、盆踊りのやぐらの上で
誰かにキカイダーのまま肩車されて、
さんざん写真を撮られたから、
氷川神社の関係者か、近くの商店街には、
ひょっとするとその写真が残っているかもしれない。

ゴジラの方は、その後、
近所の公園で８mmフィルムで映画を撮ったので、
そのフィルムは残っている。

模型のミニカーを地面に投げつけるゴジラの後ろを
買い物カゴを下げたおばさんが歩いているのが、
何とも…なのだが。

こうして、いろいろ思い起こしてみると…
45年経った今も、
やってることの動機も行動自体もたいして変わってないな
…と、つくづく思う。

だから、人生日々更新。

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