でじたけの「人生日々更新」ホワイト

Episode No.5488(20160319)[生活]Life

ホワイト
White

白…から連想するイメージは
汚れのない純粋なものだけれど、
白けた…というと、
空っぽな、虚無感がある。

高校時代、
自主製作映画作りに熱中していた。

3年の時に撮った42分間の作品のタイトルは
「白い蹉跌」という。

タイトルは「青春の蹉跌」のパクリだったが、
いまだ、「青春の蹉跌」よりもいいタイトルだと
…勝手に思っている。

蹉跌とは過ちの意味だ。
それも「青春の蹉跌」を通して知ったわけだが。

主人公は当然、高校性。

まだ社会の汚れは知らないが、
頭と身体のバランスが悪い思春期。
甘んじて白けた学校生活を送っている。

悪気はないし、
自分なりに一生懸命考えているつもりでいても、
社会にうまく馴染めない時というのは、
…誰もが経験する人生の季節のようなもの。

ただ、この映画を作ってから
40年近く経った現代を見渡すと…
何だか、
そういう季節を抜けきれないまま
大人と言われる年になってしまった者が、
相当数いるような気がする。

そう感じるのは…
人との関わりが安直になり過ぎて、
充分に鍛えられないまま、
大人になってしまう社会構造のせい…なのか?

それとも…
自分が年をとったせいか。

おそらく両方だろう。

しからば、今、
自分が伝えることができるのは…。

だから、人生日々更新。

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