ゲーテが…
強い光は同時に濃い影を生み出す。
…と言ったように、
物事には常に表と裏がある。

それは自然の摂理で、
裏をなくそうとするのは土台無理な話。

何か欲しいものがあった時、
その長所だけに魅せられて買うと、
後々少なからずガッカリする。

長所と短所を天秤にかけ、
自分にとって
長所が多い方を選んでいるはずだ。

言い換えれば、それは
自分にとって我慢できる欠点。

欠点を理解し、
欠点を選ぶと考えた方が、
よりベターな選択ではないか。

故にゲーテは…
愛人の欠点を美徳と思わないほどの者は
愛しているとはいえない。
…と言った。

人が愛するのは、むしろ欠点なのかもしれない。
それは、寅さんを見ていればわかる。

自分を愛してくれるのは、
自分の欠点を見抜いてくれる人に違いない。

しかし、
欠点を容認してくれる人を望んでいては、
…誰も愛してはくれないだろう。

それも、寅さんを見ていればわかる。

だから…人生、日々更新。