毎朝、
短くても20分、
長ければ30分は風呂に浸かる。

防水パックに入れたiPadで
ニュースを読みながら、
二の腕に汗が浮かぶまでは上がらない。

肉体のアイドリングだ。

そんな時、
あと或る曲が頭の中にかかる。

ある時は、
クリエイションのスピニング・トー・ホールド
…だったり、
またある時は、
三島由紀夫が歌う、からっ風野郎
…だったり。

それはもうランダムに、
クラッシックだったり、
ジャズだったり、
何の脈絡もなく湧き上がって来て、
しばらくの間、ローテーションする。

温められた脳のどの部分が刺激されて、
このようなことが起こるのか、
それはサッパリわからないけれど、
いずれにしても
一度脳に入ったものでなければ、
出てくる可能性はないわけで…。

そういう無意識から生じる
何かと出会うことは、
楽しくもあり、怖くもあり…。

音楽は不思議だ。
それを初めて耳にした時の
気持ちを蘇らせる。

蘇ってきたもの…。
それは、忘れかけていた力に違いない。