イメージが歴史を作る
An image makes the history

先日、見るともなしに見ていた、
教育テレビの高校講座・日本史。

もう終わりのところだったけど、
講師とアシスタントとの間で、
サラリと以下のような主旨の会話があった。

「実は日本は鎖国なんてしていなかったんですね」

「今日、勉強したように
　朝鮮との貿易もずっと続いていましたものね」

「そうです。
　限られた国と場所でのみ貿易をする
　…ということを幕府が取り決めていただけで、
　別に国を閉ざしていたわけではありませんし、
　幕府にも鎖国という認識はありませんでした」

「じゃあ、どうして鎖国していた
　…なんて思われているんでしょう？」

「長崎に来ていたオランダ人が書いた日誌に
　国を閉ざしているように思える
　…というような表現があって、
　それを和訳した人が
　初めて“鎖国”という言葉を使ったわけです。
　以来、この“鎖国”という言葉が
　ひとり歩きしてしまったわけですね」

「そうなんですか。
　たった一人が言ったことが
　歴史になってしまったわけなんですね」

「その通りです。…では、また次回」

「さようなら」

…って、こんなサラッとした、
おまけの会話で説明することかい？

この解釈は案外ショッキング…じゃない?!

進化しないはずの過去の歴史も
解釈で変わっていく…。

だから…人生、日々更新。