賢い国は寒い国
Germany Journey 02
仕事で一週間ほどドイツに行って来た。
今週はドイツの土産話にからめて、
そこで考えたことを話してみようと思う。
ドイツの鉄道は日本と同じくカッチリと時間を守る。
日本と違うのは発車のベルが鳴らないこと。
さらにドアもボタンを押さないと開かないこと。
余計なドアを開かないのは、
寒い土地柄のせいもあるだろう。
ところで日本人の感覚で言うと、
南の方は暖かく、北に向かうにつれ寒くなる感じだが…、
ドイツの場合、南にアルプスがあって標高も高いため、
北より南の方が寒い。
考えてみると、
ドイツをはじめ、ヨーロッパ諸国…
およそ先進国と呼ばれている国には
寒い国が多いように思う。
キチンと服を着込み、
頑丈な家を造ることができないと、
その土地に住み続けることはできない
…つまり工夫がなければ生き残れない。
そうした工夫は、
技術と教育、さらに哲学となってドイツ人を支えている。
対して、
裸同然の格好でいても、
手を伸ばせば
いつでも果実を採ることができる
恵まれた土地においては、
たいした工夫なしで生きていける。
はたして、どちらが幸せなのか…?
ただ、どう見ても
街ゆくドイツ人はみな賢そうに見える。
どちらにせよ、与えられた故郷はひとつ。
そして、受け継がれるものには理由がある。
ある土地での常識が、
ほかの土地では非常識なこともしばしば。
ドイツでは、
酔いつぶれて、そのへんで寝込んだら、
凍死してしまうというからね。
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