でじたけの「人生日々更新」Germany Journey 01 モラリストたちの国

Episode No.4757(20131118)[生活]Life

モラリストたちの国
Germany Journey 01

仕事で一週間ほどドイツに行って来た。
実は30年ぶりのドイツで、
向こうでの常識はすっかり忘れていた。
今週はドイツの土産話にからめて、
そこで考えたことを話してみようと思う。

今回は移動の多い旅で…
南から入って、北上し、またやや南下して帰国。
どうせドイツまで行くなら…と欲張った結果だが、
日本で言うなら、
九州で最初の用事を済ませ、青森に飛び、
東京経由で帰る…という感じ。

さらに現地では鉄道での移動も多かった。

今回の旅の中でも
鉄道に関する常識の違いを知ることは、
最も印象深かった。

まず、ドイツの鉄道には改札口というものがない。
切符を買って乗るのは日本と変わりがないが、
車内で検札に出会わない限り、
結局、誰にも切符を見せることなく降りる
…ということも珍しくないのだ。

その代わり、
もしもタダ乗りが見つかろうものなら、
問答無用で5万円くらいの罰金を取られるという。

だから、よほど大きな駅でない限り、
ホームを囲む塀すらないので、
降りた人は皆その場から、真っ直ぐ道路に出て、
思い思いの方向に散っていく…感じ。

こうしたモラルと自主性…は、
ドイツ国民を鍛えている伝統的な考え方だと感じた。

時刻表などあってないような国もあるが、
ドイツの鉄道は日本と同じくカッチリと時間を守る。

日本と違うのは発車のベルが鳴らないこと。
さらにドアもボタンを押さないと開かない。

日本にいるつもりで、
発車のベルが鳴っていないことに安心し、
ドアの前に立って待っているだけでは、
間違いなく乗り遅れてしまう。

これもモラルと自主性の重視…と言えなくもない。

ただし、モラルは決して世界共通ではない。
ドイツのレストランでは、
躾の行き届いたペットは同伴できるが、
子供は出入り禁止の店が少なくないという。

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