億劫感
Troublesome feeling.
億劫(おっくう)の語源は、
もともと仏教用語で、
億も数字の単位なら、
劫も100年に一度という
時間の単位を示すものらしい。
つまり、
相当時間が長くかかりそうな面倒なことで、
考えただけでウンザリしてしまい、
気が進まないことを…億劫という。
さて、何かにつけて思うのは…
道具は進化しているが、
人間はまったく進化していない。
いや、
道具が進化した分、人間は退化した。
…ということであるが、
道具の進化は、
我々から億劫という言い訳を
数多くの場面で取り上げてしまった。
調べたいことがあれば、
図書館に足を運ぶどころか、
本棚から辞書をとってくる必要もなく、
ネットを叩けば、すぐわかるし…。
誰かに連絡をとる必要があれば、
幾多の方法があり、
それも、普段、生活している範囲であれば、
およそ何処からでも、すぐに連絡はとれる。
ようするに億劫は、
時間が長くかかりそうなことなどではなく…、
それをやるタイミングであるにもかかわらず、
もやもやとした、自分でもつかみどころのない
億劫感に身を委ねた、怠慢な気持ちでしかない。
「今でしょ!」なんて言われて
ドキリとするのは、その証拠。
だから…人生、日々更新。
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