自分が犠牲になって誰かを助けている
…と思っているうちは、
それも愛には違いないかもしれないが、
かなり偏った愛だな。

おそらく、そのことによって
一番救われているのは、自分自身じゃないか?!

誰かを犠牲にしているという
後ろめたさを相手に感じさせながら、
自分がすべてを丸く収めていると考えるのは
…相手のことを思いやっている、とは言えないだろう。

誰かが犠牲になっているうちは、
そこに真の平穏はない。
あるのは危ういつり合いを持った
お互いの我慢だけだ。

たとえ同じことをしていたとしても、
決して辛がることなく、
相手の笑顔を見ることに喜びを感じられるのが
…本当の愛の強さだと思う。

だから、親子の愛は素晴らしい。

愛という格好にこだわっているうちは、
まだ、本当の愛とは思えない。

愛は自分が無にならないければ成り立たないもの。
主張をするのも、
主張をはね除けようとするのも、結局は押しつけ。

だから…人生、日々更新。