その明るい笑顔が気がかり
…そんな言葉にひっかかって
最後まで観てしまったドキュメンタリー。
オリンピックの華やかさとは対照的な
東北の震災復興番組だった。
あの日以来、
母親と会うことができなくなってしまった少女は、
何を問いかけても、常に笑顔だ。
まるで笑顔以外の表情を封印しているように…。
暗く落ち込んでいる人を見るより、
笑顔を見る方が辛いなんて…思ってもよらなかった。
生きていたって、
二度と会わない人もいるんだから…。
たとえ死んでいたとしても、
またすぐ会えると信じていたっていいじゃないか?!
少女にとって涙を見せることは
…現実を認めてしまうこと。
だけど…
どんなに辛くても、
現実を認めない限り、進めない道もある。
そして、ついに彼女は涙を見せた。
凛々しいキッとした瞳から流した大粒の涙を。
だから…人生、日々更新。