「釣りチキ三平」で知られる
漫画家の矢口高雄さんが
日本の自然を紹介する番組に出てた。
秋田県白神山地に広がるブナの森。
「釣りチキ三平」にも登場するこの森は、
矢口さんの故郷であり、
1993年に世界遺産にも登録されている。
雨が降っても森の中には、
ほとんど水は落ちてこない。
広葉樹であるブナが雨を集め、
すべて木を伝って地面に運んでいるのだ。
そんな緑のドームが形成されている
森の美しさを矢口さんはこう評していた。
─無駄なものが一切ない。
あれほど密集して
木が生えているというのに、
隣り合った木の枝同士は、
まるで申し合わせたように
ぶつからずに伸びている。
言われてみれば確かにそうだ。
一見、無秩序に生えているようでいて、
極めて厳格な秩序を保っている大自然。
一見、秩序を重んじているようでいて、
自分勝手なルールでぶつかり合っている
人間とは大違いだよな。
それにしても今更ながら…
「釣りチキ三平」っていうタイトルも
すごいタイトルだな。