手塚治虫が漫画の神様だって言われてることは、
およそ日本人なら誰もが知るところだと思うが…
それじゃ何故、手塚治虫が漫画を描き始めたか
…知ってる?
講演でご本人が語ったところによると、
小学生くらいまで、手塚少年は
非常にチビで体も弱かった。
子供は残酷だ。
それは恰好のいじめの材料となった。
そこで体力で敵わない手塚少年は
ガキ大将に一目置かれるために
自分だけの特殊技能を持つ必要があった。
最初は手品だった。
が、これは同じネタを何度も使えない。
そして漫画を描き出した。
つまり手塚治虫にとって
漫画は身を守るための武器だったんだ。
他人に馬鹿にされたからと言って、
馬鹿にした連中を恨んでみても
…自分はちっとも向上できない。
何かで劣っていても、何かで見返してやろう。
…そう考えて頑張るのが健全さで、
傷ついたことが
やがて成長のきっかけになるんだ。
傷ついて終わり…じゃないんだよ。