本当はのけ者になるのが怖いだけだった。
誘われるがままスイーツを食べ歩いた。
でも人気店のスイーツは、どれも美味しかった。
結果は極度の肥満。
それでも、まわりの子たちは私を誘い続けた。
或る日、そんなまわりの子たちの一人が
スポーツクラブから出てくるのを見た。
また或る日、別の子が
ジョギングしている姿を見かけた。
その集団の中で、
太った私は完全に引き立て役になっていた。
誰も私を運動には誘ってくれなかった。
そのことを恨んでいた私は、
…どんどん醜くなって行った。
よく考えればわかることだった。
運動をしていた子たちは、
誰一人つるんではいなかった。
みんな一人で頑張っていた。
私だけが、誘われるがまま、誘われることをして、
誰も誘ってくれないと、何もできていなかった。
そうだ。頑張る時は独りなんだ。
服に付いたシミが時間をおくと取れにくくなるように、
私の脂肪もそれはそれは落ちにくいものだった。
けれど、誰かに言われたことでなく、
自分で気づいたことは、
もう気づかなかったことにはできない。
誰も自分の代わりに汗をかいてくれる人はいないもの。
想像の少女の独り言。
でも、
そういうことに気づいていない
自称・可哀想な少女が…大勢いる感じがする。