だいたい仲良しなんてものは、
出逢った時のことなんか、とうの昔に忘れちまってる。

ただ、いつでも目の前にお互いがいるのは当たり前。

昨日話したことさえ、おぼろげでも、
とにかく今顔を見合わせて、
最初から忘れてもいいような、
どうでもいいことを話しては笑い合ってる。

言ってみりゃあ仲良しの存在なんてものは人生の暇つぶし。

だけどそうそう人生に暇な時間はないもんだから、
仕事をしながら馬鹿話に花を咲かせてみたりする。

そうこうしているうちに
独りでは頑張りきれないことも…
こういう仲間とやってると案外できちまう。

長い道のりを行く時には…
独りじゃあとても耐えられないけど、
気の合う連中といると
5〜6時間も1時間くらいにしか感じない。
…呑んでる時なんかいつもそうだろ？

旅は道連れ世は情け。
人生の度は独りで暇をつぶせるほど短くない。

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