たまに地方の町を歩いてみると
時間の流れ方が明らかに違うのを感じる。

もっと若くて出張に飛び回っていた頃は、
そうしたのんびりした風情を
地方独特の特殊なものだと思ったりもしたものだが…。
今は逆に、
あくせくした都会の喧噪こそが異常なだけで、
本来、人が人生を楽しみながら進めるスピードは
ゆっくり目でちょうどいいと考えるようになった。
…年かな？

新幹線に乗り込む前に酒と肴を買い込んだ。
さて、帰り道は少しのんびりと
景色でも眺めながら一杯やろうと思っていたら…
つまみがなくなるどころか、
ロング缶のチューハイも空かないうちに
…もう駅に着いちゃった。

便利さは何とも風情がない。

さまざまなことを合理的にこなすことが、
時として必要なことは充分わかけけれど
…それは決して味わいのあることではないよな。

映画やドラマのオチをいきなり聞いたからって、
じっくり見なきゃ絶対に感動できないものな。

Tweet