一般に「能力」というと、
「問題を解決する力」を指すように思う。

問題を解決するためには、たくさんの「知識」が必要…
だから高学歴な方が問題解決能力は高いように思われる。

でも実社会においては、
「知識」だけでは解決できない問題だらけ。
そこで「経験」がものを言う。

けれども、「知識」や「経験」を駆使して、
問題を解決できる人が出世するかというと
…必ずしも、そうは言えないんじゃないかな。

仕事において、問題を解決することは、
いわば当たり前のこと。
もっと言えば、必要最低限のことだ。

人一倍早く解決する能力があれば、
問題をこなせる件数は増えるから、
遅い人に比べたら高い賃金をとることはできるだろう。
しかし、限界はある。

そこで、自分を飛躍させるために必要な能力とは何か？
…考えてみた。

今のところ見つかった答えは一つ。

「問題を解決する能力」…ではなく、
「問題を探す能力」…ではないだろうか？

「問題」を解決するために、まず必要なのは、
それが「問題だと気がつく能力」である。

「問題」こそ「ニーズ」である場合は多い。
「ニーズ」に気がつくということは
…「仕事を作ることができる」可能性は高い。

例えばデパートで…

道に迷っている人を案内窓口で待つ…のか、
それとも誰もが迷わずに行ける工夫をする…のか。

誰もが迷わずに行けるようになったら
…案内係は不要になる。

しかし、本来の目的は案内係を雇うことではなく、
客に迷わず売り場まで行ってもらって、買い物をしてもらうこと。

与えられた仕事だけこなしているだけでは
…やがて仕事は根本からなくなってしまうかもしれない。

自分自身の「問題」だって…
…まず、その問題に「気づく能力」がないと、ね。

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