恋する頃になってくると、
さまざまな理想像をめぐらせるようになる。

それはそれで楽しいけれど、
所詮、妄想の中での楽しみに過ぎないことを
やがて誰しもが知ることになる。

第一印象は目に見える顔貌やスタイルから。

だけど最終的には性格や志向によって、
自分にとって大切な人が絞られてくる。

ここで間違えやすいのは、
自分に「合った人」と「必要な人」。

「合った人」の大部分は、
すぐに合わなくなって、
それを知るためのプロセスで終わる。

理想という制限は、
その時の自分が決めた枠組みであって、
それは夢の中の夢か…
現実的だとしても「合った人」だろう。

一方「必要な人」は
必ずしも今の自分に「合った人」ではない。

むしろ、今の自分には「キツイ人」かもしれない。
…ようするに枠を越えた人である。

長続きするカップルは、
たいていお互いがお互いの理想を
いい意味で越えている。

そして、自分に枠を設けない生き方が、
お互いをいい方向へ成長させてゆくことができる。