若さは真っ直ぐだ
…とは決して思わない。
何処かにそれるほどの脇道を
まだほとんど知らないから、
少し遠目から見れば、
一途に進んでいるように見えるんだろう。

若さは素晴らしい…なんて、
たとえおだてられても、
強いてやったように胸をはってはいけない。

その時はそれでよくても、
だんだん勘違いしてきちゃうから。

勘違いが進むと、成長が進まなくなる。

見られている自分 vs 本当の自分。

そのギャップは、
一途に見えるほど道が単純な頃なら、
まださほど開くこともないけれど…
道が広くなるにつれ、
あるいは複雑になるにしたがって
…どんどん広がっていってしまう。

道に迷って途方に暮れてかけているというのに、
強いてこの道を選んだようなふりをしても
…もう、誰も感心してはくれない。

自分を強く見せることが、強くなることじゃない。

自分の弱さや身の程を知り、
時にはそれを隠さずさらけ出せるのが
…本当の強さだと思う。