Episode No.3715(20100722)
命日は蝉の声

今日7月22日は、
高校時代に海の事故で亡くなった友人の命日
今年でちょうど30年目になる。

先日、一人で墓は入りに行ってきた。
去年は行けず仕舞いだったけど、
今年は春に続いて2度目。

この霊園には、この友人のほかにもう一人、
同じ高校に通っていた友もいる。

2人とも高校時代には中型バイクを乗り回してた。

当時、原付免許も持っていなかった私は、
いつもどちらかの後に乗せてもらってた。

今はちょっと自慢げに
ハーレーにまたがって墓参りに行く。

そういえば先日twitterで…
今年も元気よくセミが鳴き始めた。
だけど…今、鳴いてるセミは、
去年鳴いてたセミじゃないんだよな…。
…と、つぶやいた。

そう考えると感慨深い、と言ってくれる人がいた。

蝉の声を聞いて、
ぼんやりとそんなことを思うようになったのは最近だけど
…30年前の夏をいつも感じずにいられない。

櫻の花を見ても、これは去年咲いてた花じゃない
…なんて似たようなことを感じるようになったのは、
霊園にいるもう一人の奴の命日が春だったから、なんだ。

連中より、かなり余分に
蝉の声を聞いたり、櫻の花を見てきたわけだが、
今目の前に連中が当時の姿で現れたとしても、
対等に話ができるような気がする。
それこそ、積もり積もった話を…。

同じ高校生でも
息子とは、とても対等な話などできないのに、ね。

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