その男の気持ちは、とてもピュアだった。
頑張ればできる…という
誰もが賛同したくなるメッセージを
さかんに送り続け、
実際に多くの賛同を得ることができた。
そして、その男は
期待に応えようと一歩を踏み出した。
前人未踏の山へ。
実際に山を登り始めてみると、
男はすぐ気づかされた。
この軽装では、とてもこの山は登れないことに。
立ち止まった男は、
装備を調えようと一度、山から下りた。
しかし、そこに必要とする装備はなかった。
仕方なく男は、
山登りはあきらめてハイキングにしよう
…と言った。
周囲には一斉にブーイングの嵐が巻き起こり、
ともに戦った仲間さえ離れていってしまった。
昨日書いたのとは、また別の意味で、
自分がわかっていないことを、まず知る必要がある。
普通ならこんな時には、自分の勉強不足を恥じて、
またやり直せばいいのだけれど…
男の立場が一国の首相となれば、
それだけではとても済まないだろう。
普天間問題に対して
一国民が知り得る情報の中から感じたのは
…こんなところだ、ね。