欲…っていうのは、つまり本能である。
食欲も性欲もなければ、
まず種をつないでいくことはできない。
強いて欲という風に定義されているのは、
数ある本能という機能の中でも
度を超えて溺れやすいものだからだろう。
色欲は性欲とは似て非なるものかもしれない。
性欲が種をつないでいくためのものなら、
色欲は単純にその場限りの欲望に過ぎないから。
七欲の中では
最も無責任な欲望という感じがするな。
生きる本能とは別に、
自分を取り囲む環境や責任からは
誰もが逃れたいと感じるもの。
…そう考えてみると、
最も欲らしい欲、という感じもしてくる。
故に…最も危険な欲だろう。
君子危うきに近寄らず…というわけで、
私には幸い色欲に走った経験はないけれど、
危うきに近寄らないのは、
はたして君子なのか、
それとも単なる意気地なしなのか?
美女に縁がないわけでもないし、
今年は仕事のうえでも、
とくに縁があるようにも思えるんだけど、
仕事好きな私としては、
どうしても仕事を優先してしまう。
…だって、その方が気が楽じゃん。
女性が付くような飲み屋に行って、
金を払って気まで遣うのも面倒だし、
責任をはたさない方が、よほど気が重い。
私にとって最優先されるのは
…自分との約束。
自分の信念や価値観にそぐわないことは
…おごられたって楽しくない。
ただし、
何の見返りも求めない
私好み美女が言い寄ってきたら…
なんてことあり得ないだろ!