越すに越せない目の前の壁は
…実は自分で作った壁。
向こう側にいる
他人からは見えないけれど、
自分に対しその壁は
大きく迫っているように思える。
いわば、マジックミラーみたいなもん。
他人からは透けて見えてる。
自分から見えるのは…情けない自分の姿。
それを隠したいばっかりに、
向こう側からどんなに声をかけられても
言い訳ばかりして壁を高くする。
壁が高くなればなるほど、
自分の姿は小さく見えてくるばかり。
実際には…
他人の目からは、
そんな自分なんて、
とっくに見透かされているのに…。
それどころか…
相手からの方が自分はもっとよく見えてる。
腹が出たと嘆いちゃいるが…
自分で鏡に向かって
正面から見ている姿は、まだたいしたことない。
他人に横から見られたのに比べたら、ね。
だからさ…
格好つけようとなんかするもんじゃない。
しょせん大根役者なら
どんなにいい配役や台本があっても無理。
格好つけない素の方が格好いい。