1日10万円の売上がないと、
儲かるどころか、
人件費やら家賃やら光熱費がかかるので
維持していけないレストランがあったとする。
1日100人の客があれば、
客単価は1,000円でも何とかペイできる。
50人しか来なければ、
平均2,000円ずつ遣ってもらわないと
赤字になってしまう。
1人しか来なかったからと言って、
店の都合で
その1人の客に10万円請求したら
…ボッタクリバーになってしまう。
この不景気で外食する人が減って、
日に100人客が来ることを前提にしていた店に
50人しか来なくなったら…とるべき道は2つ。
1人あたり確実に2,000円以上遣ってもらって、
なおかつその金額を遣っても
客が満足して帰れる付加価値をつけるか。
従業員を減らしたり、
家賃がもっと安いところへ移る、しかない。
景気が戻るまで待っている
…なんていう対応をしていると結局、
まさかこんなに不景気が続くとは思わなかった
…という恨み節を口にしながら
店自体をたたまざるを得なくなる。
最も…
自分の店に固執して、
自分が本当にやりたかったことが
見えなくなってしまっている…可能性もある。
大切なのは自分の店、ではなく、
自分の料理を楽しんでもらうこと、だったはず。
店はその入れ物に過ぎない。
不景気のおかげで、
そのことに気づいて新たな道に進めれば
…カーネル・サンダースになれるかもしれない。