自分にとって「優しい人」とは…
おおよそ、自分のつたない嘘に騙されてくれる人
…じゃないか？

何も騙そうと思って騙すんでしゃなくて、
その時は本気で、そう考えて、
いや、そう信じてやったことも…
結果的に見通しが甘くてダメだったりする。

「優しい人」は、
見通しが甘いとわかっていても、
それじゃダメとは言わず、
気の済むようにやらせてくれる。

あるいは…
失敗した先のことまで念頭において
フォローしてくれる。

たいていの場合、親がその最たる者だ。

…が、そういう「優しい人」に囲まれているのは、
ようするに親離れできないのと一緒で、
一歩オモテに出たら、すぐにボコボコにされちゃう。

そうこうしているうちに…
ボコボコにされるのか怖くて
オモテに出られなくなってしまう。

成長に必要なのは…「優しい人」との決別だな。

何でも親に話していた子供が、
やがて親に言えないことや
言いたくないことができてくるように…。

そうして一人前になって、
自分で責任をとるべきと独立心を養うためには
…恋すれば、いいんじゃない？

恋した相手が、
また「優しい人」になるかもしれないけれど、
条件付きの優しさに現実を見るのも
…また必要なこと。