Episode No.3474(20091014)
思い描く時

仕事の体制が変わって、
夜型から、すっかり朝型になった。

これまでの経験上、
最も頭が鮮明に働いて、
いいアイデアが浮かぶのは、
起き上がる少し前の時間帯だ。

身体はまだ半分寝ていて、
意識だけが起きている。

こういう時は
肉体のわずらわしさが極めて少ないから、
余計なことは一切考えずに集中できる。

やがて、それも
ションベンがしたくなると
打ち破られてしまう。

それまでのほんの少しの時間に考えたことを、
まず忘れずにいることが大事で、
それによってその日一日が決まってしまうくらいだ。

一日を人生に置き換えて考えみると、
そういうわずらわしさのない時間帯は
子供時代に相当する。

子供の頃に考えたこと夢みたことは、
やはり一生を左右するだろう。

思いは子供の頃のままで、
それに技術をプラスして、
思い描いていたこと、できることにしてゆく。
…これがいい大人のなり方だと思う。

子供を辞めて大人になったつもりの人は、
何処かで自分に嘘をついている。

自分との約束を守れなければ
夢など実現できないというのに、ね。


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