Episode No.3367(20090611)
気分転換の季節

最近の前向きな気分転換は
もっぱら文具の購入だ。

毎晩酒も呑んじゃいるが、
これは少々後ろ向きな気分転換。

誰かと呑む時には
前向きな話にもなるが、
独りで呑んでいるのは
気になる仕事の区切りを強引につけて
眠るためのもので、
あまりいい飲み方でないことはわかっている。

気分転換しようにも、
何処かに出かけている時間はないし、
ゆったりと映画を観る気分にもなれない。

目の前にあるものを変えることで
前向きな気分を演出するには、
部屋の模様替えも時間がかかるので、
せめて机まわりを整理してみたり…
鞄を買い換えてみたり…
そして、文具を買えてみたりする。

久しぶりに銀座・伊東屋に立ち寄ることができたので、
また万年筆を買った。

ちょうど一年ほど前にも
万年筆とノートを買っている。

どうやら自分にとって今の季節は
気分転換をしてみたくなる時期らしい。

今や万年筆はネットか専門店でなければ買えない。
伊東屋の万年筆コーナーは実に充実していて
見ているだけでも楽しいが…
文具というより工芸品といった方がいいモノも多い。

1本10万くらいするのは当たり前で、
漆塗りだとか、世界限定何本とか、
100万、200万を越えるモノも並んでいる。

普通の万年筆でも、3万くらいはしてしまう。
とても気軽に手は出せないが…
中には気軽に手を出せる万年筆もあった。

ペリカノ ジュニアというドイツのメーカーの万年筆。
ジュニアというだけあって子供向けの万年筆だ。

1,500円程度と手軽な値段だし、
太い線が書けるので筆圧の高い私にもちょうどいい。
何せ握りやすい。

新しいペンを持つと無性に何か書きたくなる。
これで目的は達せられる…だろう。

新しいアイデアは新しいノートに書きたい。
そこで、ノートも買った。

ノートは無地がいい。線は邪魔。
ツバメノートという紙がしっかりしていて
裏移りしないA5判のノートを買った。

1冊100円のノートもある中で
1冊300円もするノートを買うのは大奮発だが、
贅沢しても煙草やコーヒーくらいの値段なのが嬉しい。

ノートというと普通はB5判だが、
コピー機は今やA判が主流なので、
見開きA4でとれるA5判のノートは
コピーをとる時にも持ち運びにもちょうどいい。

こうして、使いかけの
新しいペンとノートばかり増えてしまうのは
女性でいえば洋服や靴ばかり増えてしまうのと
…同じかな。


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